小児歯科に対する方針

ぱれっと富山アピタ東院における小児歯科に対する考え方です。

早期の受診、定期検診を強くお勧めします

人生の中で虫歯になりやすいタイミングは以下の4つと言われています。
この時期に虫歯から守ることで一生涯にわたって歯科治療を経験しないで良いお口を育てます。

3歳ごろまで

6~8歳ごろまで

思春期

高齢期

①の時期は乳歯が生えそろうまで、②の時期は奥歯に永久歯が生えてくるころです。

生まれたて(萌出したての歯)は2年間、歯の表面のエナメル質の結晶が弱く虫歯になりやすいです。
まずは3歳まで虫歯ゼロ、その次は8歳まで虫歯ゼロの達成が目指すべきマイルストーンになります。

この時期の虫歯予防が一生涯のお口に影響します。

③の時期は部活動で糖分の多い飲料を大量に摂取することや食事の機会が多くなりがちで、お口の中の状態をコントロールすることが難しいことにより虫歯になりやすくなっています。

最後に④の時期はお口の中で唾液の量が少なくなりやすいことにより、虫歯になりやすい環境になってしまいます。

一生涯にわたって虫歯を作らないためにもお子さんが小さいうちから歯科医院へ嫌がることなくお越しいただける環境を提供します。

嫌がる中での処置は極力行いません

上記の点からも、虫歯を作らないようにするためには小さいうちから定期的に歯科医院へ通院し、経過を追わせていただくことが重要です。

ぱれっとアピタ富山東院では次のように段階を踏んで治療を行うこととしており、基本的には無理やり処置を行うことは致しません。

  • 1
    空間に慣れてもらう
  • 2
    診療台に一人であがることができる
  • 3
    診療台でじっとすることができる
  • 4
    レントゲンを撮ることができる
  • 5
    姿勢よくシーラント治療を受けることができる
  • 6
    必要に応じて治療開始

お子さんの年齢などに応じて飛ばす項目はあるかもしれませんが、基本的には上記の流れで診療を行っていきたいと考えています。

※ シーラント治療とは

お子さまの歯にある溝は普段の歯磨きでは清掃を行うことが難しく、食べかすや細菌がたまりやすい場所です。

この溝をあらかじめ埋めることで、虫歯になるリスクを下げることが可能です。

また、シーラント自身にもフッ素が配合されていますので、歯の表面を強くする効果もあります。

治療が難しいお子さんへは虫歯の進行を止めることで対応します

どんなに気を付けていても虫歯になってしまう可能性はあります。

お子さんが大きく、一人で治療台へあがることができるような場合には治療を行わせていただきますが、まだ小さいお子さんはなかなか一人で治療を受けることが難しいです。

そのような場合には虫歯をこれ以上進行させないような薬品を塗布するとともに、毎日ご家庭でもフッ素を効果的に利用していただくことで治療ができるようになるまで様子を見させていただきます。

当クリニックでは950ppmのフッ素が配合された歯磨き粉をご紹介させていただくとともに、水に混ぜて作るフッ素洗口剤をおススメしています。